PACRAFTを知ったのは、高校が実施した企業見学プログラムに参加したのがきっかけでした。その時に訪問した岩国工場で、実際に包装機を組み立てる様子やテスト稼働している機械を目にして、身近な製品をつくる機械の製造に携わりたいと考えるようになりました。

企業見学の際にお会いした方たちが皆、親しみやすく明るい雰囲気で、いいなと感じたことも入社の決め手になりました。

入社後は、8ヶ月の研修期間中に会社の事業内容や機械の構造などを座学で学び、組み立ての工程を実習。その後、包装機の調整を担当する製造部・生産1課の配属となり、先輩社員に教わりながら、簡単な仕組みの包装機を実際に調整。わからないことを質問しまくり、1ヶ月かけて調整を終えた時は達成感でいっぱいでした。

包装機は、部品の配置が1mm違うだけで性能が大きく変わる精密機械。組み上がった機械が安定的に稼働するようすみずみまで調整し、さらに納品時に最終調整を行って、お客さまに手渡すまでが私たち生産1課の仕事です。

機械はほぼオーダーメイドで、同じものは2つとありません。そのため、1台の機械の調整には通常1ヶ月から3ヶ月程度の期間を要します。その間は、機械の設計担当者と話し合いながら、納期を厳守できるよう調整作業を進めていきます。

入社して6年、これまで私はレトルト食品や詰め替え用洗剤、ロックアイス(チャック付き)など、多種多様な製品を包装するための機械を担当してきました。調整がうまくいかず悩むこともありましたが、どうすれば改善できるか考えながら作業すること自体に面白みを感じますし、何よりも納品後、お客さまからいただく感謝の言葉が、次への自信につながっています。

困難を乗り越えて無事に調整し終えた時に、一番やりがいを感じます。先日も新しいオプション機能を搭載した機械の調整がうまくいかず、試行錯誤。上司や先輩、設計課の人たちにアドバイスをもらい、最終的に安定して稼働するようになった時には苦労したぶん、やりがいと達成感を感じました。

この機械は、納品時の最終調整でもちょっとしたトラブルがあり、お客様の前で作業をするというプレッシャーと、PACRAFTの代表として納品に伺っているという責任感でかなり緊張しました。そうした緊張を乗り越えて納品を完了できた時には達成感も大きいですし、この体験が自分の身になるという喜びも感じます。

また、最近は海外出張の機会も増加。先日はタイの企業に以前、納品した機械の部品を交換し、新しい材質の袋に対応できるよう改造する作業を担当しました。海外からの受注が増えているなか、今後も新たな環境でさまざまなことを学び、調整技術を極めていきたいと考えています。